睡眠の歴史 2
ある町の崇拝だけが例外です。
この町では、友であるムーサイを連れたこの眠りの神を尊敬していました。
ヒュプノスに対する崇拝の欠如はへおそらくは次のような事実に基づくものでしょう。
夜の食事の前に捧げられる賛辞はどちらかといえばヘルメースに対してであり、ヘルメースが眠りと夢を配分すると考えられていました。
ホメーロスのテキスト中では、眠りの神ヒュプノスは二重の様相をもって描かれています。
この神は、まず、感覚組織と運動組織の周期的な休息であり、この休息の間に肉体は体力を回復します。
しかしこの神は、その兄弟のタナトス、すなわち死の側にも姿を現わし、埋葬をする者の特性を持ち、葬儀の務めを果たすのです。
老人に対する尊敬の念、特にスパルタではっきりと窺われる尊敬の念は、古代ギリシャ全域でも普通にみられました。
息子たちの義務は、両親たちを羽毛 掛け 布団に寝かせて老年の日々を見守り、儀式に則って彼らを埋葬することであり、これにそむいたときには牢につながれました。
・・・自由人にとっては非常に重大な措置でした。